- TOPICS2022.03.25
古くから日本人がこよなく愛する「マグロ」。
日本人はいったいいつ頃からマグロを食べるようになったのでしょうか?
今回は日本でファンの多い「マグロ」の歴史をご紹介します。
なんと、時を遡る事5500年以上も前の縄文時代からマグロを食べていたのだとか。
骨から想定されるマグロの大きさは、2メートル以上のビッグサイズのものまで見つかっており、 その漁の方法は、釣り針や銛(モリ)のような骨角器*が発見されたことから、 船で沖に出てマグロを突き、弱ってから陸まで引っ張って水揚げしたのではないかと言われています。 まさか縄文時代からマグロを釣って食べていたなんて思いもしませんでしたよね。
時代は進み、奈良時代に作られた古事記や万葉集の中では、マグロの事を「シビ」と記述されており、 その中では「シビと呼ぷ声の死日と聞えて不吉なり」と記されていることから、シビ=死日を連想され、縁起の悪い下魚という低い扱いをされていました。
ところが、江戸時代中期にあることをきっかけにマグロの大ブレイクが起こります。
醤油の誕生です。
江戸時代中期に江戸周辺でこいくち醤油が生まれました。
マグロの人生の救世主ともいうべく、この醤油の誕生により、 今までは鮮度が落ちやすく運んでいる間に傷んでしまい捨てるしかなかったマグロが、 遠く離れた町でも食べる事ができるようになりました。
その調理方はというと、俗にいう「づけ」です。赤味の切り身をこいくち醤油に漬けるという至ってシンプルなもの。 江戸の都ではづけマグロの握り寿司屋台に大行列ができるほど流行したのだとか。
しかし、そんな中でも捨てられ続けた”トロ”。
猫も見向きもしない”猫マタギ”などとまで言われていた”トロ”は脂分が多いため醤油づけにならず、
長い間捨てられ続けていました。
そして、そんな”トロ”にも日の目を浴びる日がやっと訪れたのです。
昭和初期頃に冷凍技術が発展し、これによって脂の多い部位も鮮度を落とすことなく保存できるようになりました。
一匹から獲れる量の少ない希少部位として次第に価値も上がり、日本全国どこの地域でも”トロ”を美味しく食べられるようになったのです。
今日では捨てる部位の見当たらないマグロ。世界を羽ばたく食の大スター!
にまで上り詰めたのでした。めでたしめでたし。
こうして長きに渡りマグロを食べ続けてきた日本人。
理由なくマグロを愛するというのにも納得がいきますよね。
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*骨角器:動物の骨や角、牙などを材料として作られた道具のこと
『東都名所高輪廿六夜 待遊興之図』部分、歌川広重 画
記憶に残るお食事のひとときを
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